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つくる、つなぐ #3

Shizuka Tatsuno / クリエイティブディレクター・デザイナーShizuka Tatsuno / クリエイティブディレクター・デザイナー
ソフィスタンス開発者の河原がクリエイターとの対話を通して、ものづくりへの想いをシェアする『つくる∞つなぐ』
第3回目のゲストは、クリエイティブディレクター ・ デザイナーの辰野しずかさん。心に響き、記憶に残るものをデザインする姿勢が、国内外から高い評価を得ています。ソフィスタンス開発者の河原が敬愛する友人のひとりとして、今回インタビューにお招きいたしました。
インタビューの場所に選んだのは、しずかさんの個展“from Water”が行われたgallery ambos。ステンレス・木・ガラス…と様々な素材がありながら、どのアイテムにも、そして空間自体にも、しずかさんらしい優しく柔らかな風合いが満ちていました。

– プロダクトデザインをメインに様々なお仕事を受けているしずかさん。どのようなプロセスで作品は生まれているんですか。

ケースバイケースですが、クライアントから「うちのマテリアルを使って何か作ってください」とか「この技術を使ってください」と企画を持ち込んでいただくことが多いですね。現場や作り手の考え、ものづくりの背景をしっかり理解してから進めたいので、工房にまず伺い、ヒアリングしてから検討したものをラフデザインとして提案し、クライアントさんが気に入ってくださったら内容を詰めていきます。そこから、3Dプリンターや模型などで検証しながら修正を加えて、製品化していきます。

– しずかさんのデザインって、量産品だとしてもどこか一点しかない作家モノのような風合いがありますよね。どのような発想で創作されているんですか。

私は作家活動もしていますが、その場合は、最初から最後まで自分の手で作っています。それに対し、私がデザインしたものを工房や工場で全て仕上げていただき、依頼元の製品として扱っていただくのがデザイナーとしての仕事。このモビールも、メーカーの製品として工房で全て作っていただいているので、アートピースでありながらデザインの一環として捉えています。形状は私のデザインに沿って作っていただいていますが、最終的には製品を仕上げる職人さんのクセやマテリアルの特徴などが反映されることももちろんあります。作り手の個性を活かすために、そういう振れ幅や形に現れる個体差をある程度把握した上でデザインを組み上げています。

左:kohan / (BESPOKE MATERIALS JAPAN) Vision Marketing, Inc.
右:Rain / (Material ConneXion Tokyo) NIPPON STEEL Stainless Steel

– その「振れ幅」を見極めるには、自分のデザインを守ることと作り手の個性に委ねることのバランスが必要になりますが、しずかさんはどんなふうに判断していますか。

私がプロダクトをデザインするときには、素材や作り手の技術を見たときの感動をみんなに伝えたいという気持ちで作っています。例えば、このkohan(ガラスのプレート)についてはあまりにそのマテリアルが美しかったので、その美しさが際立つよう、できるだけシンプルにデザインしました。また、このステンレススツールは、その工場が持つステンレスの表面の加飾加工の技術を見て、硬質なステンレスでありながら柔らかく奥行きのある表情が新たに出せたらと発想して作りました。デザイナーとしての個性が見えるかどうかより、作り手さんですら気づかなかった魅力を見出して、製品に繋げる橋渡しができればと取り組んでいます。それは作り手の個性からモノが生まれるプロセスであり、私らしさというのはそこに自然と付随するものだと思っています。

hiiro / DAIKURA

– しずかさんがデザインするプロダクトは、日本の工芸品やいわゆる町工場などとのコラボレーションも多いですが、それはどうしてですか。

イギリスの大学に留学していたときに、私は日本人なんだっていう意識が強く芽生えて、日本の文化や工芸品に誇りを持つようになりました。けれど、ちょうどその頃は、伝統工芸がデザインの枠組みの中であまり考えられている時代ではなかったから、歴史ある伝統工芸の会社がどんどん廃業していて。デザインの力で働きかけることで、日本の工芸を日本国内や海外の方にも知ってもらえたらと思うようになりました。卒業後、一度は就職したものの、なかなかそういう路線の仕事に巡り合えなかったため、独立を決意しました。

– しずかさんから見て、日本の工芸の良さはどんなところにありますか。

基本的には誠実であることですね。細かいところまで配慮が行き届く日本らしいものづくりは大きな力だと思っています。また、工芸品は天然材料を使用することが多いので、環境配慮から見ても、自然に優しいものづくりをしている会社が多いですね。日本の工芸品はまだまだ大きな可能性を秘めていると思っています。

水の器 / KORAI (HULS Inc.)

– デザイナーとして仕事するときだけでなく、プライベートにおいても「これだけは譲れないこと」はありますか。

自分の気持ちに素直でいること、ですね。そこを無視すると結局、困難にぶつかることが多いので、「これは違うかな」と思ったら踏み込まないようにしています。簡単ではないですが、いつも自分の気持ちに、心に素直でいようと心掛けています。

REN / KORAI (HULS Inc.)
辰野しずか(たつのしずか)
デザイナー/SHIZUKA TATSUNO STUDIO
1983年生まれ。ロンドンのキングストン大学プロダクト&家具科を卒業。デザイン事務所を経て、2011年に独立。2017年より株式会社 Shizuka Tatsuno Studioを設立。家具、生活用品、ファッション小物のプロダクトデザインを中心に、企画からディレクション、ブランディング、付随するグラフィックデザインなど様々な活動を国内外で行っている。2021年からは実験的なアート制作もスタートしている。
グッドデザイン賞審査委員・高岡クラフトコンペティション審査委員。ELLE DECOR日本版「Young Japanese Design Talents」賞、グッドデザイン賞など受賞多数。
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